招待状に用いた例文
後ほど詳しく説明しますが、結婚式の招待状には
- 「忙」という文字は使わない
- 句読点は使わない
など暗黙のルールのようなマナーが存在します。
1月頃に出す招待状なら、以下のような文章がスマートでしょう。
お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
このたび 私たちの婚約が相整い
新しい人生の出発を迎えることになりました
この喜びと感謝の気持ちを皆様にお伝え致したく
ささやかなウェディングパーティーを催したいと思います
おいそがしいこととは存じますが
私たちのスタートをともに祝って頂ければ幸いです
心よりお待ち致しております
敬具
新 田 太 郎
田 中 和 子
*日時
20○○年○○月○○日(○曜日)
挙式 午後4時(午後3時30分受付開始)
披露宴 午後5時
*会場
○○○○館
○○県○○市○○777
電話/077-777-7777
挙式時間15分前までに お越しくださいますよう お願い申し上げます
注意点①「忙」は使わない
例文中では、あえて「ご多用」と表現しています。「お忙しいところ」「ご多忙中」などと書いてしまいそうになりますが、できれば避けたい表現です。
「忙」という漢字を分解すると
左側の「小」
右側の「亡」
左側の「小」の部分は「りっしんべん」と呼ばれ、「心」を表す部首として知られています。(小さいという意味ではないそうです)
そのため「忙」は「心を亡くすほど慌ただしい」ことを意味します。
「忙」=「心を亡くす」を連想されるため、忌み言葉として結婚式の招待状にはふさわしくないとされています。
- 「ご多忙」 ⇒「ご多用」
- 「お忙しい中」 ⇒ 「おいそがしい中」
のように「忙」という漢字はできるだけ避けるようにしましょう。
注意点②句読点は使わない
必ずしも季節の挨拶から始まらなくてもよい
例文では、1月に招待状を出す場合を想定して季節の挨拶から始めるようにしています。
お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
季節の挨拶については、以下のような他の挨拶で代用することも可能です。
・・・・・
どちらの方が心地よいと感じるかはケースバイケースなので、その場その場の雰囲気や気分で決めてもよいでしょう。
披露宴からの列席者がある場合には
例文では招待状の最後に「挙式から来てくださいね」という案内を入れてあります。
挙式時間15分前までに お越しくださいますよう お願い申し上げます
もし挙式には招待せず、披露宴から来てほしい人がいる場合は、この一文を招待状から削除しましょう。その代わりに招待状用の付箋に
挙式時間15分前までに お越しくださいますよう お願い申し上げます
と記載して招待状に挟んで送付するのが王道です。
これを逆にして「招待状に挙式から参加してね」と書いているのに、付箋で「やっぱり披露宴から来てください」とする人もいるようですが、これはナンセンスです。
「あなたは挙式には来てほしくないですよ」と言われているような感じがして、とても失礼です。
披露宴から招待したい人がいる場合には、
招待状
お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
このたび 私たちの婚約が相整い
新しい人生の出発を迎えることになりました
この喜びと感謝の気持ちを皆様にお伝え致したく
ささやかなウェディングパーティーを催したいと思います
おいそがしいこととは存じますが
私たちのスタートをともに祝って頂ければ幸いです
心よりお待ち致しております
敬具
新 田 太 郎
田 中 和 子
*日時
20○○年○○月○○日(○曜日)
挙式 午後4時(午後3時30分受付開始)
披露宴 午後5時
*会場
○○○○館
○○県○○市○○777
電話/077-777-7777
付箋
挙式時間15分前までに お越しくださいますよう お願い申し上げます
の2枚に分け、招待状の中に付箋を挟むようにしましょう。
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