GMOクリック証券の米国VIブル2倍CFDがずっと新規売買 禁止になっています。
2017年1月頃から今まで2か月以上、売買が再開されません。(新規売買はできませんが、利益確定とか手じまいの売買は可能です)
もっと売りポジション増やして儲けたかったのに・・・と内心悔しがりつつ、代替案を考えてみました。
UVXYのオプションを使うのが、たぶんベスト
GMOクリック証券の米国VIブル2倍 空売りの代替案を探すのが当初の動機でしたが、もしかすると100倍くらい安全で100倍儲かる方法が見つかったかもしれません(笑)
そもそもGMOクリック証券の米国VIブル2倍は「UVXY」というアメリカで上場しているETFに連動するCFDです。
IB証券やfirstrade証券などのアメリカ系証券口座をつくれば、日本人でもUVXYの売買(空売りも含む)だけでなく、オプションの取引も可能になります。
UVXYを空売りすれば、GMOクリック証券の米国VIブル2倍CFDの売りを行ったのと同じです。
以前と同じ要領で、ただ単純にUVXYを空売りしてもOKなのですが、アメリカの証券会社なら「プット オプションを買う」という選択肢もあるのです。
UVXY プット オプションの買いなら、VIXが急上昇してブラックマンデーにぶち当たったとしても、損失があらかじめ限定されているので、めちゃくちゃ安全です。
IB証券、firstrade証券あたりは日本人が口座を開くことができると有名で、実際に私も開くことができました。(以前firstrade証券は日本人の新規口座の受付を停止したことがありましたが、再開されました。)
英語が苦手な私でも口座開設できたので、誰でも開くことはできるはずです。。
オプションでどう稼ぐか
UVXYは何もしなくても年間95%近く下落を続ける最強の下げ銘柄です。(UVXYの長期チャートを見てもらえればわかります。)
こんな素晴らしい銘柄を放置しておくのは、もったいない。
というわけで、いくつか稼げそうなストラテジーを考えてみました。
①超アウト・オブ・ザ・マネーのプットを買って放置
今UVXYがだいたい20ドルくらいで取引されていますが、この方法では、権利行使価格6ドルのプットを買います。
限月はどれでもよいですが、長めのものがベターかも。
アットザマネーのプットを買うよりアウトオブザマネーのプットを買った方が割安です。どうせ、UVXYは値下がりを続ける銘柄なので、割安なプットを買った方がお得だと思います。
プットを買ったら、UVXYの価格が1ドルとか、もっと下がるまでじっくり待ちましょう。
②プットで超アウトのロングバタフライをつくって待つ
①の「超アウト・オブ・ザ・マネーのプットを買って放置」する方法が一番GMOの米国VIブル2倍CFDを売るのと近い感覚があります。オプションを買う方法はCFDの売りより安全面が抜群なので、CFDを売るより資金効率を上げることができそう。結構、最高の取引に近いんじゃないでしょうか。
でも、②の方法はもっと欲張ります。
その前にちょっとUVXYの過去データを。
下落率 | データの個数(%) |
<-100 | 6.41% |
-100–80 | 0.96% |
-80–60 | 0.96% |
-60–40 | 1.86% |
-40–20 | 1.03% |
-20-0 | 1.59% |
0-20 | 5.24% |
20-40 | 10.48% |
40-60 | 27.08% |
60-80 | 29.22% |
80-100 | 15.16% |
総計 | 100.00% |
この表は、UVXYが120日後に何%下落することが多いか分析したものです。
※ 120日というのは、株式市場が開場している営業日のみをカウントしています
60~80%下落したケースが最も多く、全体の29.22%を占めます。
40%以上下落した割合を合計すると、なんと65%を超えます。
本当にすごい下げ具合ですね。
オプションでロングバタフライを組んでおけば、このあたりで待ち伏せしておくような取引が可能です。
たとえば、
権利行使価格60のプットを1枚買い(満期まで120日前後)
権利行使価格6のプットを2枚売り(満期まで120日前後)
みたいな感じです。
(本来ロングバタフライはもう一つアウトオブザマネーのプットを買いますが、底が見えているため買う必要がありません。)
この方法では、権利行使価格6のプットを売っている分だけ、コストダウンをはかることができます。
まとめ
オプションを使えば、CFDを単純に売るより利益を最大化しつつ、損失も限定することが可能です。
まだアメリカ証券口座を開いていない人はもったいないです!
UVXYのような超優良売り銘柄を売りそびれますよ(笑)
コメント
「今UVXYがだいたい20ドルくらいで取引されていますが、この方法では、権利行使価格60ドルのプットを買います。」とありますが、60ドルではなく6ドルなのではないでしょうか?
60ドルはインザマネーなので…
> kazukiさん
完全にタイプミスでした。
ご指摘ありがとうございます!
いつも楽しく拝見しています。バタフライは同じ権利行使価格の6ドルを1買い2売りでいいのでしょうか?例えば10ドル1枚買い、6ドル2枚売りとかでなくて大丈夫ですか?
追加ですいません。海外証券会社だと税金面で躊躇してしまいます。確定申告も全ての取引をその時の約定為替レートで算出していくとか。。この税金面について何か解決策はありますでしょうか?
>としさん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
>バタフライは同じ権利行使価格の6ドルを1買い2売りでいいのでしょうか?
バタフライについてですが、
@60ドル 1 買い
@6ドル 2 売り
なので、同一価格ではないです。
uvxyはどんどん下がる一方なので、インザマネーPUTを買ってもよいかなと個人的には考えています。
ただ、何か起きた時(ブラックマンデーとかです。。。)には含み損がスゴイことになるので、としさんがおっしゃるように
@10ドル 1 買い
@5ドル 2 売り
みたいなバタフライの方が安全性は高いと思います。
どちらの場合も正確にはレシオスプレッドと呼んだ方が良いのかもしれません。。。その点はご容赦を。。。
>確定申告も全ての取引をその時の約定為替レートで算出していくとか。。この税金面について何か解決策はありますでしょうか?
税金面の算定ですが、私はFirstrade証券とIB証券と2つ口座を持っていますが、IB証券だと日本円を取引の基準通貨として売買ができますし、何より円換算で損益計算のレポートが作成できるようになっているので、いいのではないでしょうか??
日本語の画面で取引できますし。。。(英語を無理やり和訳した感じなのは、仕方ないところなんだと思います。)
海外証券は入金が難しかったりとか、確定申告が面倒だったりとか難点もありますが、やっぱり取れる選択肢の手広さが国内の比ではないと思います。そこが魅力だと感じています。私はvix系のオプションが好きなので、そのために海外証券で取引し始めたのがきっかけでした。
アップルとかメジャーどころを売買するだけなら、たぶん海外の証券会社は使わなかったと思います。マネックス証券やSBI証券でも海外株式の売買もできますし、GMO証券のCFDを使ってもよいですし。オプションが好きな方だったりとか、マイナーなところで戦いたい方だったら海外証券会社を利用されるメリットはかなりあると思います。
・・・と書いていたら長々と書きすぎました。。。駄ブログですが、また良かったらいらしてください!!!
ヒンデンブルク・オーメン点灯!ということでいろいろ調べていて貴ブログにたどりつきました。
UVXYですが、当方の口座で注文確認画面までは行けましたが、新規玉建てはできないのでしょうか??
ご確認のほど、よろしくお願い致します。
https://kabu.click-sec.com/cfd/productDetailForeign.do
>つばさ17号さん
コメント遅くなってすみません。。。
UVXYは新規建てが禁止される時はいつも注文確認画面までは進めますが、そのあとで注文ができないエラーメッセージが出るようになっています。
私は依然として新規建てができない感じだったので、もうGMOやめてIB証券で空売りしてます。
その後どうでしょう?新規建て可能でしたか??
とんでもないです。こちらこそコメント返信気付かずすみません。。。
やっぱりUVXY・・・ではなくGMOクリック証券の「米国VIブル2倍」はボラが上昇するとすぐに新規売規制がかかってしまうので、私もIB証券でわかりづらい画面(笑)に四苦八苦しながら取引しています。
なかなかすごい状況になっていますが、過去のチャートを見るとUVXYのスパイクはVIX指数と若干タイムラグがあるようなので、「売り場」までもうしばらく様子を見てみます。それでスパイクしなければ仕方ないですよね。空売りして担がれたら即死亡のボラティリティなので。
①で、「プットを買ったら、UVXYの価格が1ドルとか、もっと下がるまでじっくり待ちましょう。」の部分なのですが、現在20ドル(←これはオプション価格ではなくて、UVXYの指数価格ということですよね??)である時、これが1ドルに下がるのってそれこそ5年位かかりそうなのですが、数か月とかで20ドル⇒1ドルに下がるものなのでしょうか??
もう一つすみなせんm(_ _)m
②のバタフライの戦略がイマイチ理解できなかったので、補足説明頂けませんでしょうか?
>これが1ドルに下がるのってそれこそ5年位かかりそう
実は過去のチャート見てもらうとわかるんですが、20ドル⇒1ドルという下落をほぼ毎年繰り返しているんです。このUVXYという銘柄は。。。
ついこの間もUVXYは併合して単価が回復しましたが。。。
長期チャートを作った時にも感じましたが、ひどい時なんてUVXYは1年間で99%以上の下落なんていうのもザラでした。
20ドルからだと1年後に0.2ドルまで下落しているイメージです。
例年10ドルに近づく前に1:5とか1:2とかで併合するので、0.0001ドルとかにはならずに済みますが、この併合が一度もなかったらと思うとヤバイです。
2012年3月頃にUVXYが20ドルの値だったとして、併合を一度もしていなかったとしたら2017年現在は0.0001ドルなんていうあり得ないような価額になってしまいます。
5年間で1ドルに下がるどころか、その1/1000とかにまで下がっています。
1年に何回もの併合を行い取引しやすい価額を見た目上、保っているにすぎないので、想像以上に下落がきついのがUVXYです。間違っても、「今が底だから買いだ!」みたいなトレードはしちゃダメな銘柄です。
>②バタフライについて
バタフライとは厳密には言わないかもしれないので、なんとも言えないですが、レシオスプレッドの損失限定版というか・・・
ロングバタフライについては、【オプション戦略】ロング・バタフライ・スプレッドのメリットとデメリットに分かりやすい解説がありましたので、参考までに。。
この記事非常におもしろかったです、ありがとうございます。
①のプットを買う方法について質問させてください。
(初心者なのでへんなこと聞いてたらご指摘いただけると大変助かります。)
アウトオブザマネーが割安?
https://jp.investing.com/etfs/proshares-ultra-vix-short-term-fut-options
↑の2018/3/16期日を見ると、
権利行使価格 $10 : 買値 1.4
権利行使価格 $20 : 買値 7.35
権利行使価格 $30 : 買値 15.35
となっています。
仮に2018/3/16に$5となったとすると、
利益 = (権利行使価格 – 期日の価格 – オプションの買値) *100
なので、それぞれの利益は $360,$765,$965 となりインザマネーの方が割安な気がしますが、
これは状況が変わったということでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、ご教示頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
>キャベツさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
たしかに、キャベツさんのおっしゃる通り、アウトオブザマネーが割安っていうのは、ちょっと語弊がある表現だったかもしれません。
権利行使価格 $10 : 買値 1
権利行使価格 $20 : 買値 7
権利行使価格 $30 : 買値 14
(説明しやすいようにちょっと簡略な数字にしてあります。)
を例えば$1400ずつ購入する例を考えてみると、、、
権利行使価格 $10 : 買値 1
は1400個買えます。
権利行使価格 $20 : 買値 7
は200個買えます。
権利行使価格 $30 : 買値 14
は100個買えます。
仮に2018/3/16に$5となったとすると、
権利行使価格 $10 : 買値 1
は$5600の利益になります。
権利行使価格 $20 : 買値 7
は$1600の利益になります。
権利行使価格 $30 : 買値 14
は$1100の利益になります。
同じ1400ドルのリスクをとっても遠いプットを買った方がレバレッジが効くので、大きく動くと大きく儲かります。
割安というよりは、レバレッジが効くので大きく儲かるといった方が正確かもしれません。
こうやって書くと長くなってしまうので、若干語弊があるかもしれませんが、簡略化して書いてしまいました。。。
実際は、インプライドボラティリティを比較するとアウト寄りな方が割高とも言えますし、市場の期待を平均化すると割安・割高どちらだとも言えないかもしれません。
オプションが高いか安いかは状況によっても、比較する指標によっても左右されるので、厳密には難しいところですよね。よくわからないブラックショールズ式とかあるくらいですし。。。。
そういう意味だったんですね、ご丁寧にご回答いただきありがとうございます!!
またわからないことがあったら質問させていただくかもですがよろしくお願いいたします。
ちなみに単純にUVXYを売ってコールオプション買いでヘッジするという手もあると思うのですが、
そちらは利益的にイマイチという判断でしょうか?
コメントでは$5になった場合と書きましたが、調べてみると半年では50%減ほどだったので…
IG証券でも新規売り禁止になったりするんでしょうか?
自分で調べろという話かもですが、お教えいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!
UVXYを売ってコールオプション買いでヘッジするのは、単純にインザマネーのプットを買うのと証拠金以外はほぼ同じですが、それもアリだと思います。
ただ、単純にその方法だけだと適合しない相場状況が出てきそうな気がします。
リーマンショック同様のことが起こると、おそらく1年の間には大きくuvxyが下落してくれず、プラスマイナス0くらいに落ち着きそうに思います。逆鞘の状態が長く続くとすれば、こういうことも有り得ます。
できればプラスマイナス0でも、そんなに損せず、下落を利益に変えるためのポジションを考えていたら、あれこれ考えすぎてしまいました(笑)
IG証券は使ってみると売り禁は結構高頻度みたいですし、何より手数料が1取引15ドルかかるのがネックで、基本はIB証券で空売りしてます。
そうか、単純な空売り+コールオプション買いだと空売り分の証拠金が問題になるんですね。。。
考えれば考えるほどゆるりさんのバタフライよくできてますね、色々シミュレーションしてますが全然勝てないです。笑
IB証券のデモ口座を開いてみたので、しばらくやって利益でそうであればアイディアお借りします!
ちなみに売り禁を聞きたかったのはIB証券(×:IG証券)でした。。
せっかく答えていただけたのに申し訳ないです、これが宣伝の力ですかね……
きっと宣伝の力ですね。。。(笑)
IB証券の方では、空売り禁止はほとんどと言ってよいほどありませんよ~
私も色々試してみましたが、最近たどり着いたのは、
TVIX空売り
+
ZIV買い
+
VIX INDEX コール・オプション買い
で放置というポジションです。
TVIXの方が空売りに必要な利息が低いので、UVXYを空売りするより安く空売りできることに最近気づきました。
TVIXとUVXYの値動きはほぼ同じです。
ZIVは中期VIXのインバース銘柄なんですが、TVIX空売りと合わせると面白いことが起こります。
TVIX(ブル2倍・短期)空売りの実質は
VIXが上昇するとVIXを売り増し
VIXが下落するとVIXを利益確定の買い
をしている意味になります。
ZIV(インバース・中期)の買いは
VIXが上昇するとVIXを損切り(買い)し
VIXが下落するとVIXを売り増し(売り)
をしている意味になります。
これらを合わせると、
VIXが上昇すれば
短期を売り増し
中期を買戻し
VIXが下落すれば
短期を買戻し
中期を売り増し
というのを自動的に行ってくれるのと実質的に同じ取引になると考えることができます。
これ、結構放置にベストなポジションじゃないかと思っています。
あと、なんでVIX INDEXのコールオプションを買うのがオススメかというと、
基本的にインザマネーになることを期待していない
(ショック時のヘッジ目的なので)
+
なので、基本、権利行使を想定していない
ポジションなので、ヨーロピアン型のオプションの方がオプション料が割安で有利だからです。
(アメリカン型だと有効期間中いつでもオプション権利行使できるので、オプション料が割高になっています)
私も試行錯誤しながら研究中ですが、何か良いポジションとか見つかったらぜひ教えてください!
こんにちわ。別のところでも質問させていただきましたが、またまたよろしくお願いします。
私もIBに口座を持っているのですが、この記事を見てtvixとかuvxyを空売りしようと思ったのですが、証拠金が株価の5倍ぐらい必要なようでした。ゆるりさんもそれぐらい証拠金を積んでいるのでしょうか?
IBに確認したら、これらボラティリティーの高い商品の証拠金は会社が独自に設定しているようで、急にあげたりするようです。
こんにちは。
VXXのプットオプション買いをやっておりますが、期待値が2倍のUVXYにチャレンジしたいと思っています。
あわせて、ヘッジ目的で、VIX index のコールオプション買いを併用することを検討していますが、限月と権利行使価格で悩んでいます。
もっとも期先のもっともファーアウト(いまならば2018年5月15日の70ドルコール)とかは安い(0.15ドル)のですが、VIXスパイク時に充分に値段があがってくれるものか疑問です。
ゆるりさんは、どの限月どの権利行使価格のVIX コールオプションを買われていますか?
お差支えなければアドバイスいただけるとありがたいです。
記事拝見させて頂きました。このオプションを買うという方法とても良い選択肢だと思いますが、
仮に6ドルのプットオプションを買い、
その後併合があった場合は、保有オプションはどうなってしまうのでしょうか?
UVXYは過去に何度も併合を行っているのでその辺も考えないといけないと思います。